B**B
意外と面白い、タランティーノの映画が好きなら気に入ると思います
複数の登場人物にスポットを当てるストーリーですが構成が良い為、ストーリーがバラバラにならずに良く纏まっていると思います特に殆ど台詞の無い寡黙なヒットマン、不気味な雰囲気と演技で圧倒的な存在感があるのが凄かった
S**Y
いつの時代でもある
ひどい時代になった、と老人が思う理由は、清教徒的アメリカの喪失のため、とこの映画は言いたいのだろうか。それとも、犯罪傾向のあるサイコパスを登場させるからこそ、この映画が面白くなっているのだから、そのような過剰さを娯楽として求める観客の態度が原因だと皮肉っているのだろうか。もしくは、その過剰さを求める態度こそが、清教徒的アメリカの喪失を意味している、ということか。
C**R
No Country For Old Men
舞台は1980年代のアメリカとメキシコの国境地帯。昔かたぎの保安官エド・トム・ベル(トミー・リー・ジョーンズ)寡黙なベトナム帰還兵ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)腕は立つも精神が異常な殺し屋アントン・シガー(ハビエル・バルデム)麻薬組織が絡んだ大金を巡って追う者と追われる者に分かれ、3人の男が織り成す運命が交錯していく追跡劇。後におかっぱ頭が嫌だったというハビエル・バルデム。牧場で家畜を屠殺するところを眼にしたコーエン兄弟がアントン・シガーの武器選びに通常の銃ではなく、空気圧で動くボルトピストルの発想を得て使用している。非人間的な冷酷さを強調し観る者に強烈な印象を残した怪演。原作はピュリッツァー賞作家コーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」原題「No Country For Old Men」アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞=ハビエル・バルデム
紫**3
よい
よい
テ**7
個人的に大好き。
ノーカントリー大好きなんです。原作も読みましたが、日本での題名が『血と暴力の国(要は米国の事)』で、『No Country for Old Men』は、"老人には居場所の無い国"みたいな意味です。めちゃくちゃ面白くて好きです。バルデムさんのマッシュルームカットのどギツイ感じが大好き笑最初の保安官を手錠で絞め○す時の顔と、床に着いたウエスタンブーツでもがいた靴の踵の跡…なんかやっぱコーエン兄弟のああ云ったシーンて凄惨なんだよね。印象に残ると言うか。。ちなみに『アントン・シガー』の"シガー"ってのは、『砂糖』って意味の他に、『麻薬』って意味があるんだけど、どちらかと言うと、こちらが元なんじゃないかと思う。カウボーイがメキシカンマフィアの犬(ピットブル?)から逃げる時の、川を渡ってからハンドガンのマガジンを抜いて、先ず振ってから、水気を飛ばして、最後に『フッ!』って息を吹き掛けてから瞬時に後ろに振り返って発砲するあの一連のシーンの緊迫感とか大好きなんです。ところでジョシュ・ブローリン演じるモスは、ベトナム帰還兵なんだけど、2回派遣されている内の、特に片方の年が、『ベトナム戦争が超激化』した年の内の一つで、状況は超泥沼化してて、地獄絵図の状態になったような年で、実際アメリカはここで『枯葉剤』も投入し始める。そんな戦況から生きて帰ってこれて、尚且つまだ他の年にも従軍していたモスは、『列記とした戦闘のエキスパート』だよ。ショットガンは買ったはなから『カットオフ』するし、小回りが効くようにより柄を切り詰めて短くしたりね。だからこそ唯一『シガー』に対抗出来たんだろう。個人的にトミー・リー・ジョーンズが最後に奥さんに話している夢の話が好きで、『あともう少し頑張っていたら、偉大な親父や祖父が到達出来た、闘い抜いた後の地』に行く事が出来たのに、そこで夢が覚めた。『その先には親父達が焚き火をして温めて待ってくれているのが分かっていたのに…』てな話しが凄い好き。トミー・リー・ジョーンズは父親達に到達する前に、自分からギブアップして闘いを辞めてしまった。途中で話してる『首輪を付けた老人が保護されて、年金受け取り詐欺をしていた夫婦が捕まったらしい』てな話しも印象的で、『しかも被害者は殺されて庭の花壇に埋められる前に虐待もされていたらしい』って事件に、『もう世の中が分からない』『着いていけない』って頭を抱えているんだけど、トミー・リー・ジョーンズ扮する保安官は的確にシガーの跡を追跡出来てもいる。。だからラストのラストに話す、『マック叔父』の話は凄く重要なんだと思います。『理不尽な"死"』や、『理不尽な暴力』と言うのは実はずっと昔からあった。話に出てくるマック叔父は、家に居たところを数人の馬に乗ったアメリカ先住民(インディアン系?)の男達に向こうから突然散弾銃で撃たれた。家の玄関先にそのまま倒れ込み、肺を撃ち抜かれていた事が分かっていたから、もう自分が助からないってのは分かっていた。奥さんが必死で介抱する中も、マックは銃を腕に抱いて、先住民達から目を離さなかった。その様子をただ黙って向こうから見ていた男達は先住民の言葉で何か言うと走り去って行った。『その後マック叔父が死んでからも、夫人の方は再婚はしなかった。ただその場所に住み続けた』ってのは、マック叔父も、奥さんも、トミーリージョーンズ以上に『闘い続けた』って事なんだと思う。要は『昔も今も』変わっていなくて、『戦い続けるか、辞めるか』にあるんだと言うことじゃないかと思います。まあラストに三つ巴の戦いになるかと思いきや、終わるんだけど、そこがまた良い。個人的には大好きな終わり方です。ところで、『理不尽な暴力や事件』は何も今始まった訳じゃなく、ずっと昔からあった事で、事実アメリカは血を流して、暴力の果てに存在している…てのが本格なところでもあるんだけど、実際日本でも江戸時代ぐらいの昔は、田んぼに普通に生首が落っこちてたり、刀の切れ味試すだけにその辺の通行人斬り殺してた輩もいるぐらいだし、平均寿命が短かった分犯罪や殺人を犯す人間の年齢もずっと若かったでしょう。『昨今少年犯罪が激化する』なんて嘘、嘘。昔はもっと12歳〜16,7歳くらいの若者が、もっと派手に、人目に付かない場所でもっと凄い事をやっていたでしょう。しかも複数若しくは集団で。DNA検査なんて無いし、指紋検証も無いし、カメラなんて先ず無かった訳で、おまけに昔のお役所『お上』も、貧乏人やたかが百姓が一人二人殺されたからって、先ず動きません。だからこそ昔は町や村ぐるみの結束力は硬かった訳で…だから理不尽な『死』や理不尽な『暴力』は何もアメリカだけじゃなく、日本以外にも何処にでもあった話し。ただ、それでもシガーは異常なんだけどね。個人的に凄い笑えて好きなシーンとして、シガーが途中で立ち寄ったガソスタみたいなところで、質問を無視されたことに切れたのか、店主のオッチャンの質問がウザかったのか分からないけど、『お前いつも何時に寝る?』『何時に店を閉める?』『その頃にまた来る』とか嫌すぎる会話してんのが爆笑してしまうんだけど、これがもし自分だったら怖いよなあ。。笑バルデムの一々する表情がめちゃくちゃ好きです笑モーテルでのメキシコ人の追っ手達との銃撃戦は凄いですね。。凄惨さが。。ところで、ある程度英語を聴き取れる人は何となく分かると思うんですが、ノーカントリーの『米語』は訛ってます笑コーエン兄弟の作品、ファーゴなんかは良く同じで、結構その土地の、映画の舞台になった話し方を良く再現してたりします。『ファーゴ』の"ノースアメリカ"は英語で言う東北弁、ズーズー弁に近い。「んだ〜、んだ〜。そんだなー。」的な感じで話します。凄くゆっくりした、間延びした英語、実に田舎臭いんです。ノーカントリーの舞台である、テキサスの英語は、アメリカでも代表的な『南部訛り』。日本で言うならば…『沖縄弁』。。でしょうか。英語の中でも、かなり『クセが強い』ものとなります。良く映画で、『テキサス』の人間、特に男の子なんかを『カッペ、カッペ』って田舎者扱いしたりするのは、ある種こう言った、『特に強い訛り』にも由来しているのかも知れません。・・・まあ実際、南部の方は特に砂漠地帯が広く、確かに何も無い土地が多いのですが。。『ケンタッキー州』や『テキサス州』は、その代表例と言えるかと思います。また西部で言うと、テキサス、ニュー・メキシコ、コロラド、アリゾナ、、この辺りは昔はそもそもメキシコ領だった訳で、アメリカが大昔に戦争で分捕った土地なんです。だから、州内の地名も、サン・フランシスコ、ロス・エンジェレス、サン・ホセ、サン・アントニオ、、、なんか、特に『スペイン語』の土地名をそのまんま使っています。メキシコからの移民問題も、より複雑なのが分かると思います。元々は自分達の国だった場所に逃げ込んでるんです。また、歴史的に、今でこそ少ないのですが、当時この『南部アメリカ』特有の訛り米語で話す特徴的な人達が居ました。それが黒人さん達です。アフリカ系アメリカ人。黒人さん達は昔、南部の方で売られていた訳で、自然訛りも強くなったんだとか。今でこそ、かなりそれも少なくなったようですが。だから元来『南部の人達』ってのは、元々『素行』が良く無い人達が集まっていた訳なんです。北アメリカには『スイス』『ノルウェー』『イギリス』から来た人達が多く、北欧は特に教養があったとか。『教会』やキリスト教者が多かった訳ですから。一方、南は『人身売買』、アフリカで先住民を『拉致』して、本国で売り飛ばす。ってな、事をやって心が痛まず、平気で金儲けしようと集まった輩が多く、本来ガラの悪い人間が多く、ハナから『宗教』とかは全く信じていない様な輩がワサワサ集まっていた訳です。実際私も昔、南部の方に旅行に行った際、向こうのバスの運転手に『おい、お前降りろ』とか言われて、砂漠地帯のハイウェイのど真ん中で急に降ろされたりしました。次に来たバスの運ちゃんがタダで乗せてくれて、『ゴメンな、コッチの方は未だそう言う閉鎖的な人間が多いいんだ。。』『血なんだろうな』とか話してくれました。『やっぱそう言うのって遺伝すんのかなあ??』とか思った事もあります。ノーカントリーでも検問所のオッチャンが、『ベトナム帰還兵』だって分かった瞬間態度変えてきたでしょ。特にモスは白人だしね。この辺を踏まえて見ても、ノーカントリーはとても感慨深い映画なんだと思っています。だから吹き替えの時は綺麗な日本語にしちゃダメですね。訛ってて欲しいです笑ノーカントリーは結構因縁の深い映画なんだと思っています。とても好きな映画です。
み**か
サイコパス
期待しなかったが面白かった。
ア**ー
予告編を見て前から見たいと思っていた。
超変わり者の殺し屋が一つの見どころだが、それに加えてウッディやトミー・リーやらの豪華キャストも交えた人間模様を描きつつ、主人公もかなり頑張って対抗していたのに、あまりにあっけなく終了してしまうというこのやるせなさ・・・こういう映画も映画らしくてまたいいじゃないか!久々に面白いものを観た気がする。
ま**こ
No Countryってどんな意味だったっけ?とふいに頭に浮かんで
アマプラにあったらまた観てみようと思い、探したら100円セールでレンタル視聴があったので早速再視聴しました。最初観たときよりは怖い感が減っていましたが、初見はシガーが化け物に見えて超恐怖でした。No Countryは for Old Menだったのですね。でも昔から残虐な殺人犯や殺伐とした不条理な事件はどの時代にもいたりあったりしてたわけで、それを老人は「昔は良かった」と言うのがデフォですので、あながちNo Country for Old Menって言いきれないように感じます。最後の方でトミー・リー・ジョーンズ扮する保安官が自分の見た夢を奥さんに語るのですが、その内容が象徴的でありながらもリアルで良かったですね。コーエン監督は本当に筋が良い方だと思います。
TrustPilot
vor 2 Monaten
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